町の公式見解(3)【令和2年11月9日公表】

清水健太郎町議会議員が発行された10月24日の新聞折り込み「清水健太郎 議会だより」に記載のありました「◎駅裏への統合小学校 令和7~9年に完成。保護者や住民アンケートを取る前に町長の独断で計画を進めている。」の記事およびYouTubeで公開している「2020年9月議会 駅裏への統合小学校建設。とにかく建てることが目的?」に対し、町ならびに串本町教育委員会としての公式見解をご報告いたします。

統合を検討している3校の現状と問題点

串本小学校の校舎と体育館は、町内小中学校の中でも一番古く、老朽化により建物としての健全度が最も低くなっていること、橋杭小学校に関しては、海沿いに立地していることによる津波への懸念と塩害による建物の老朽化、また、出雲小学校については、児童数減少と体育館がないことなどが問題となっています。

統合小学校を駅裏に新たに建設することは決定していることでしょうか?

統合小学校については、平成23年3月の東日本大震災や、また、南海トラフ大地震がいつ起きてもおかしくない状況にある中で、これまで消防、病院、役場庁舎、こども園等の公共施設の高台移転を進めてきました。
そうした事業構想の中に統合小学校も入っておりますので、現時点での財政計画を考慮しつつ、子どもの安心安全と施設の老朽化を考え、これまでの事業と同様に高台へ令和6~7年度に建設、令和8年4月に開校する予定で進めています。

また、これまで、毎年開催されている串本町PTA連絡協議会から、駅裏造成地への新校舎早期建設の要望が長年なされているところです。
そのため、このことは保護者の皆さんにも広く認識いただいておりますので、現在は保護者の意向も「どこに建設されるのか」ではなく「いつ駅裏へ建設されるのか」という段階にあります。

 3校を統合して生徒数はどうなるのか?

9月議会においては、令和2年5月1日現在の数字で3校合わせての児童数は187名と答弁しましたが、将来予測では令和8年4月1日現在で151名と推算しております。
建設に関する設計段階においては、当然、将来の児童数を十分考慮した上での建設となります。

出雲小学校へ統合できないのか?

出雲小学校の規模では、3校統合で必要とされる教室数に満たず、かつ体育館がないことがデメリットとなります。仮に出雲小に統合するとした場合、串本小、橋杭小の保護者からの同意を得るのが困難となることが予想されることや、必要となる校舎増築に対する補助金メニューがなく、町の財政に負担となることから出雲小学校への統合は現実的でないと判断します。

生徒・保護者、住民全部のアンケートを取って、きっちりと民意を確かめる必要があると思うが、いかがか?

前述の教育懇談会との長年の経緯をみても明らかなように、高台へ建設していくことについては保護者の方々にも広く認識されています。
アンケートを取る時点では、いつ建設されるのか、いつ開校するのか、どのような学校にするのか等、具体的な考え方を対象校の保護者の皆さんにお示しした上でアンケートを取り、その結果を踏まえ、これからの新たな統合小学校の全体像を決めていきたいと考えております。