町の公式見解(5)【令和3年1月28日公表】
清水健太郎町議会議員が令和3年1月に発行された「議会だより」の「菌床栽培大型作業場大規模改修」につきまして、町としての公式見解をご報告いたします。
串本町長 田嶋 勝正
菌床栽培大型作業場について
菌床栽培大型作業場は、平成8年度に同和対策事業の就労対策として町が建設し、協力企業である串本椎茸株式会社が運営されており、現在の雇用状況は58名となっています。
建設から24年が経過し、設備の老朽化および空調機器の冷媒が改正フロン排出抑制法の施行により、2020年をもって生産が停止されるため、空調機器を交換する必要があり、大規模改修をすることになりました。
大規模修繕の概算事業費等の説明について
今回の大規模修繕の概算事業費等の説明については、令和2年12月2日に開催されました議会の担当委員会で、事業内容および改修事業箇所の平面図、機械機器の写真、概要事業費、改修スケジュール等を説明させていただきました。
清水議員が指摘している「出せる資料も絶対に出してきません」については、今回の予算計上は設計費用を予算計上したもので、この費用によりボイラーの能力等を算出し全体事業費を決定していくことになります。したがってこの時点では設計ができていないので、具体的に出せる資料はありません。
なお、今出ている事業費の3.2億円については、現在の設備を更新した場合の概算費用です。
事業費の負担割合については、チラシでは、町の負担額は2.7億円と記載されていますが、今回の全体事業費は概算で3.2億円です。
この金額を起債の対象とし、70%が交付税措置されますので、残りの30%の9千600万円を町と事業者で折半します。よって、町の負担は12年間で元金償還額として約4千800万円となり、年間の負担額は約400万円程度となります。
就労の場として重要な役割を果たしています
菌床栽培大型作業場は、町内における就労の場として、重要な役割を果たしており、現在では約40人程度の町民が雇用されています。町としましても、今後も安定した就労の場の提供等を図るため今回の大規模修繕を決断したものであります。今後もコスト削減等、十分意識しながら設計を進めてまいります。