「スペースポート紀伊」について

「スペースポート紀伊」とは?

「スペースポート紀伊」は、串本町田原地区で建設が進む日本初の民間ロケット射場です。

スペースポート紀伊は、スペースワン株式会社運用のもと、小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業宇宙輸送サービスを提供することを目的として建設されています。2022年末頃に初号機打ち上げ、2020年代半ばには年間20機の打ち上げが計画されています。

スペースワン株式会社

スペースワン株式会社は、利便性の高い宇宙輸送サービスを世界最高の打上げ頻度で提供することを企業理念として、キヤノン電子株式会社、株式会社IHIエアロスペース、清水建設株式会社、株式会社日本政策投資銀行の共同出資により、2018年7月に設立されました。2021年には株式会社紀陽銀行も出資しています。

なぜ串本にロケット射場が?

串本町がロケット射場に選ばれた理由は、以下の射場適地条件に当てはまったからです。

  1. 地元の理解と協力が得られる
  2. 射点の南に、陸地や島がない
  3. 射点の周りに、建物や人がいない
  4. 本州の工場からアクセスがよい(機体の運搬がしやすい) など

このような射場適地は全国でも少なく、2019年3月、串本町は射場予定地に選定されました。

種子島とはどこが違うのか?

種子島の射場「種子島宇宙センター」は、JAXA(国)が運用しており、基幹ロケットである大型のH-ⅡA/Bロケットを打ち上げています。大型ロケットは、国や研究機関のプロジェクトが優先されることから、小型衛星の打ち上げを行いたい事業者が希望するタイミングで打ち上げられる保証はありません。

スペースポート紀伊では、国内初の民間小型ロケット射場として、契約から打ち上げまでの「世界最短」、打ち上げの「世界最高頻度」での小型衛星の商業宇宙輸送サービスが展開される予定となっています。

和歌山県への経済効果

和歌山県の試算によると、今回のロケット射場立地に伴う和歌山県への経済波及効果は、10年間で670億円程度と見込まれています。建設投資効果:28億円、射場運営効果:年51億円、観光消費効果:年13億円】

直接投資効果・雇用創出効果に加え、新たな観光資源としても期待されています。また、中長期的には、宇宙関連産業の集積にも期待がもたれています。

このページに関するお問合せ先
串本町役場 企画課 ロケット推進室 TEL: 0735-67-7004 MAIL:kikaku@town.kushimoto.lg.jp
旧古座分庁舎 和歌山県東牟婁郡串本町西向359番地