登録有形文化財(建造物)が新たに登録されます!

 国の文化審議会は、令和3年3月19日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、西向の岩淵地区にある旧谷畑家住宅を登録有形文化財に登録すると文部科学大臣に答申されました。
 今回の答申により、町内の登録有形文化財は、樫野埼灯台旧官舎、旧神田家別邸(稲村亭)に次いで3件目の登録となります。

旧谷畑家住宅(こざがわ)

旧谷畑家

名称 旧谷畑家住宅(こざがわ)主屋

所在地

和歌山県東牟婁郡串本町西向字カジヤ谷78-1
建設年代等 昭和29年/平成31年改修
登録基準 (一) 国土の歴史的景観に寄与しているもの
 

 古座川沿いに所在し、かつて当地で材木商を営んだ谷畑家の住宅として昭和29年に建設された。平成29年に社会福祉法人和歌山県福祉事業団が取得し、改修を経て、平成31年より障がい者の就労施設として活用されている。
 主屋は二階建一部平屋建、入母屋造、瓦葺で、南面して建つ。屋根には小庇(こひさし)が付き、出桁(だしげた)造りで吹寄垂木(ふきよせたるき)を配る華やかな外観である。一回は南側突出部に洋室を設け、その西に六畳と十畳の書院座敷が続く。現在、洋室はギャラリーとして、一階東側の旧六畳間と旧台所は店舗の食堂として使用されている。二階には洋室と八畳の座敷を設け、座敷をL字型に囲む縁は古座川に対して開放的な構成で、川を望む景観を十分堪能できる造りとなっている。
 材木商の住宅らしく良材が駆使され、各部の造作も凝ったものでありながらも、抑制された華やかな意匠として全体をまとめ、立地を活かした近代和風建築の好例である。

登録有形文化財(建造物)とは

 文化財登録制度は、近代を中心とする多様かつ大量の文化財を保護するため、平成8年の文化財保護法改正によって導入された。指定文化財とは異なり届出制を基本とする緩やかな保護制度で、登録により規制に強く縛られることはなく、建造物の様々な活用を行いやすいことが特徴である。原則として建設後50年を経過した建造物のうち、一定の評価(※)を得たものが対象となり、全国ですでに13,000件近くの建造物が登録されている。
※登録基準
 (一) 国土の歴史的景観に寄与しているもの
 (二) 造形の規範となっているもの
 (三) 再現することが容易でないもの

このページに関するお問合せ先
串本町教育委員会 教育課 TEL: 0735-62-0006
串本町文化センター 和歌山県東牟婁郡串本町串本2427番地